洋楽の翻訳(67)-Daydream Believer
2009 / 05 / 03 ( Sun )
 モンキーズ1967年のヒット曲「デイドリーム・ビリーバー」を訳してみた。モンキーズというのは、ビートルズのヒットにあやかろうと、アメリカのレコード会社がオーディションにより結成させたポップ・グループである。同国の典型的コマーシャリズムの産物とは言え、このグループはいい曲もたくさん歌い、アイドル的な魅力も手伝って世界中で多くのファンに愛された。デイドリーム・ビリーバーは、そんな彼らの最も有名な曲といってよいだろう。
 この曲はまた、昨日亡くなった忌野清志郎によるカバー曲としても有名である。最初にこれを聞いたとき、サビの”and a”という部分を、「そんで」と歌っているのが、原曲のくだけた調子をかもし出していて、実にうまいなと感心したものである。けれども歌詞自体は、創作の部分が多く、ほとんどオリジナル詞といってよい。違いを簡単に説明すると、原曲が現在進行中の愛のすれ違いを歌っているのに対して、清志郎の詞の方は、終わった愛を振り返りながら、別れた彼女に感謝をするというもの。「ずっと夢を見させてくれてありがとう。」これを聴きながらグッときているのは、私だけだろうか。
 このようなわけで、あらためてモンキーズの原詞を訳すとともに、これを清志郎さんの優しい魂に捧げたい。すごい人だ!ルックスはあんなだけど人柄はまじめですばらしい!曲というよりもその音楽スタイルに触発される!...などと常に尊敬の念を抱きつつ、ついぞまじめにその音楽に接することのなかった人への懺悔と感謝をこめて...(同じく尊敬の念をいだきつつ、いまだCDを一枚ももってないミュージシャンに矢沢永吉がいる。これも元気なうちに聴いておきたい。)



(訳詞)
「夢想家」
ああ、青い鳥の羽にもぐって
その歌声でも聞いていようか
そうすれば6時の目覚ましも鳴らないだろう
だけどそいつは鳴っている
僕は起き上がって、眠そうに目をこする
ひげそりの刃は冷たくてチクチクしてる

くよくよするなよ、おねむのジーンさん
それがいったいどうしたというんだい
夢想家と
ミスキャンパスの二人にとって

かつて君は僕の事を
白馬に乗った騎士と見なしてくれた
それがどんなにうれしいことか、もう君にはわかるだろう
ああ、それから素敵な時が始まりそして終わった
1ドルも使うことなく
だけど君、僕らはいったいいくら必要なんだろうね

くよくよするなよ、おねむのジーンさん
それがいったいどうしたというんだい
夢想家と
ミスキャンパスの二人にとって
(繰り返し)


(原詞)
“Daydream Believer”

Oh, I could hide neath the wings
Of the bluebird as she sings
The six o’clock alarm would never ring
But it rings and I rise
Wipe the sleep out of my eyes
My shaving razor’s cold and it stings

Cheer up, sleepy Jean
Oh, what can it mean
To a daydream believer
And a homecoming queen?

You once thought of me
As a white knight on a steed
Now you know how happy I can be
Oh, and our good times starts and end
Without dollar one to spend
But how much, baby, do we really need?

Cheer up, sleepy Jean
Oh, what can it mean
To a daydream believer
And a homecoming queen?
[repeat]


デイドリーム・ビリーバー(清志郎バージョン)

もう今は 彼女はどこにもいない
朝はやく 目覚ましがなっても
そういつも 彼女とくらしてきたよ
ケンカしたり 仲直りしたり

ずっと夢を見て 安心してた
僕は Day Dream Believer そんで
彼女は クイーン

でも それは 遠い遠い思い出
日がくれて テーブルにすわっても
Ah 今は彼女 写真の中で
やさしい目で 僕に微笑む

ずっと夢を見て 幸せだったな
僕は Day Dream Believer そんで
彼女は クイーン


ずっと夢を見て いまもみてる
僕は Day Dream Believer そんで
彼女は クイーン

ずっと夢見させてくれてありがとう
僕は Day Dream Believer そんで
彼女は クイーン
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