洋楽の翻訳(60)-As Time Goes By
2009 / 01 / 09 ( Fri ) 『カサブランカ』―多くの人にとって何の説明もいらない名作中の名作映画だろう。第二次大戦中のモロッコ、カサブランカを舞台に繰り広げられる男女三人の愛憎劇はまた、戦時中の1942年に作られたこともあり、連合国によるプロパガンダ(宣伝)的性格の強い映画でもある。
とはいうものの、ハンフリー・ボガード扮する主人公リックの、冷淡を装いながらも、最後には愛と正義のため自己を犠牲にする姿は、アメリカ的ヒロイズム、ダンディズムの権化ともいえるもので、わが国でも沢田研二の『カサブランカダンディー』を引き合いに出すまでもなく、かっこいい男性のスタンダードとなった。リックの恋敵役のラズロもかっこいいが、彼とリックの板ばさみになり悩む女イルザを演じるイングリッド・バーグマンも、2人の魅力的男性に釣り合いがとれて余りある美しいヒロインであった。 映画のテーマソングとなったのが、今回訳した"As Time Goes By"。リックの経営するバーの黒人ピアニストが弾き語るこの歌も、映画同様、全世界の人々に愛されるナンバーとなった。「時は流れても、男女の恋の営みは変らない」と恋の普遍性を謳歌するこの曲に、古くからつけられた邦題は『時の過ぎ行くままに』。これは歌詞の大意から見てもおかしいと思う。"as"には、「〜するとともに」という意味だけでなく「〜しても」と譲歩の意味もある。ゆえに、タイトルは「時が流れても」と解釈する方がいいし、私はさらに進んで「時代が変っても」としてみた。この誤訳に多くの人が気づいたせいか、最近では原題そのままをカタカナで『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』と書かれることも多い。 (訳詞) 時代が変っても 覚えておきなさい 昔も今もキスはキス ため息はため息にすぎない 基本的なことは変らない 時代が変っても 恋人同士、いちゃついては あいも変わらず、愛してると言い あんたもそれを頼りにできる 時代が変わり 未来が何をもたらそうとも 古ぼけることのない月光とラブソング 胸にあふれる情念―嫉妬と憎しみ 女は男を必要とし、男には女房がないといけない こればかりは誰も否定できない あいも変らぬ古いお話 愛と栄光のための戦い 行動さもなくば死という問題 世界はいつだって恋人たちを歓迎するだろう 時代が変っても (原詞) As Time Goes By You must remember this A kiss is still a kiss A sigh is just a sigh The fundamental things apply As time goes by And when two lovers woo They still say: "I love you" On that you can rely No matter what the future brings As time goes by Moonlight and love songs - never out of date Hearts full of passion - jealousy and hate Woman needs man - and man must have his mate That no one can deny It's still the same old story A fight for love and glory A case of do or die The world will always welcome lovers As time goes by |
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by: アフィリで楽しく毎日が給料日@中里 * 2009/01/09 15:23 * URL [ 編集] | page top↑
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